- 島歯科ブログ
金属アレルギー
こんにちは院長の島です。
富山の梅雨明けが平年より一週間ほど遅れましたが、
ようやく夏らしい季節になりました。
早速、孫を連れて近くの神社に蝉取りに行きましたが、この時期の蝉はさすがに俊敏ですべて逃げられてしまいました。
ところで、歯科治療では厚労省で認可された様々な丈夫な金属を口腔内に使用していますが、
「治療に使う金属でアレルギーを起こしますか?」
という質問を受けることがよくあります。
近年の私たちの体質が変わってきたのか、環境汚染のせいなのか、
身のまわりの様々な物が原因でアレルギーを起こす場合が多くなってきました。
歯科治療に使用する金属がアレルギーの原因になることもあります。
なかなか治らなかった皮膚炎が、歯にかぶせてあった金属を全て取り外したら治癒したという報告もあります。
疑わしい場合にはパッチテスト(アレルギーを起こす原因物質を特定するため皮膚表面に試験片を貼り付けて反応を診る検査)を受けてみることも必要かもしれません。
(*夏場は汗などの影響で正確な結果が出にくいため検査ができない場合もあります)
ただ、それほど頻度の高いことではありませんので、必要以上に神経質にならなくても良いのではないでしょうか。
治療法としては、原因となる金属との接触を絶つことにつきます。
原因となる金属を検査により確かめ、それが含有されている口腔内の修復物を撤去し、
アレルギーを起こさない材料に置換する必要があります。
矯正材料(ワイヤーなど)も金属を使うことが多いので、金属アレルギーが疑われる場合には
アレルギーが生じにくい金属を含む材料に変更したり、
マウスピース矯正などの金属を使わない矯正方法を選択すると良いでしょう。
何よりも正確な検査に基づく正しい診断を専門医に受けることが大切です。
気になる方は担当の歯科医師にご相談ください。