- 島歯科ブログ
歯周病とウイルスの関係
こんにちは
院長の島です。
ついに昨日7都府県に緊急事態宣言が出ましたね。
富山県においても新型コロナウイルスの感染者は13人となりました。
( 4月7日現在)
不要不急の自粛やマスク着用など、感染拡大に注意したいです。
ところで口の中の清掃状態が悪いと
ウイルスに感染し易いということを知っていますか?
うがいや手洗いも大事ですが、歯磨きもとても大事です。
一般に風邪は「細菌」か「ウイルス」のどちらかが原因で発症します。
それぞれの大きさも違いますが、
もっと違うのは感染のメカニズムです。
細菌感染の場合は粘膜に付着するだけで炎症を起こして
のどが痛くなったり熱が出たりします。
一方ウイルス感染は粘膜に付着しただけでは発症しません。
細胞の中へ入り込むことで発症します。
ウイルスがのどの粘膜に付着した後、その細胞の壁をこじ開け
細胞内に入り感染、大増殖をし、
次々と隣の細胞に侵入破壊し増殖を拡大していきます。
その拡大を助長するのが口腔細菌の歯周病原菌です。
歯周病原菌はウイルスの酵素を活発化させ、
のどの細胞内に入り易くなり、より発症し易くなります。
しかも厄介なことにプラークに棲みつく歯周病原菌は、
抗生物質などの薬剤で撃退したり、除去することできず、
また人の免疫細胞でも撃退することができません。
歯周病原菌はプラークごと歯みがきで除去するしかないのです。
つまり日ごろからお口の中を清潔に保つことが、
ウイルスからの感染予防に重要です。
歯周病は必ずかかるわけではありません。
歯周病の多くは、原因であるプラークや歯石を日ごろの歯みがきや、
定期的な歯科医院でのメンテナンスにより除去することで予防できます。
まずはご自宅での歯磨き習慣を徹底してみて下さい。
富山地鉄市内電車の南北貫通により当院の前にもポートラムが通るようになりました。
今は外出自粛ですが、事態が収束したらこれに乗って岩瀬の方まで足を延ばしてみたいです。